パイセンまんが家インタビューVol.2　椎名チカ先生インタビュー

このインタビューは、発売中のCheese!2020年2月号に掲載されているものの続きになります。もっと読みたい方は、Cheese!本誌のまんがグランプリページをチェック！

Ｑ． 魅力的なヒロインに最も必要だと思うものはなんですか？
Ａ．目標、目的があってそれに向かって頑張っている姿が魅力的だと思います。

Ｑ． 魅力的なイケメンに最も必要だと思うものはなんですか？
Ａ．言葉と行動が伴っていて、器が広い人…？　個人的に清潔感がないと嫌です。

Ｑ． キャラを描く上でこだわりポイントはありますか？
Ａ．「37.5℃の涙」は色んな年齢のキャラが出てくるので、年齢に沿った見た目にしようと努力しています。赤ちゃんや子供なら年齢にあった身長や発育を気にしたり、老人ならどこにシワがつくのかを考えます。

Ｑ．ストーリーを考える上で、一番時間がかかるのはどんなシーンですか？
Ａ．起承転結の起です。そこで全てが決まるので起がうまく出来ないと全く進みません。

Ｑ． ストーリーを作る上で参考にしているものがあれば教えて下さい。
Ａ．過去の経験です。毎話一箇所は過去経験したことや過去に共感したエピソードを書くようにしています。

Ｑ．人物を描く上で、使っている画材を教えて下さい。
Ａ．ネームと下絵とペン入れまでがデジタルで、その後印刷して髪の毛のツヤベタやトーンはアナログで仕上げています。デジタルの方の設定値などは、ほぼ元のをそのまま使っていてどこを見ればいいのかわかりませんでした…。アナログの方は、原稿用紙→デリーターのケント紙、ツヤベタに使う筆→ゼブラの硬筆（極細）、影トーン→S-60.SE-41.SE-20などです。

Ｑ．投稿時代に一番苦労したことを教えて下さい。
Ａ．投稿中にお世話になったアシスタント先の先生やアシスタント仲間たちのお陰で楽しい投稿時代でした。そのお陰か、特に苦労をした思い出があまりありません。

Ｑ． ここ一番のドーピングアイテムはありますか？
Ａ．キシリトールのガムを噛みます。噛みすぎて大きなガムのボトルが1日でなくなります。〆切1週間前から1日1ボトルなので最終日は顎が痛いです。あと眠気覚ましにおデコに冷えピタを貼ります。

Ｑ． 漫画を作る上で、一番好きな作業はなんですか？
Ａ．ネームです。でも1番苦手で辛いです。
それでも上手くピースがはまってくれた時の爽快感は何事にも代え難いです。

Ｑ． 漫画を作る上で、一番嫌いな作業はなんですか？
Ａ．嫌いと言うか苦手なのは扉絵やカラーイラストです。物語がないと絵が描けないので、毎回何を描いていいか本当に悩みます。

Ｑ． 読者を作品に引きつける上で最も大切にしていることは何ですか？
Ａ．話のテンポです。最小限のセリフでトントントンとテンポ良く、気づいたら最後まで読んでいた！となってくれたらと思いながら毎回話を作っています。やはり読まれないことには面白いもつまらないもないので…。

Ｑ． 投稿者がプロを目指すにあたり、重要だと思うことはなんですか？
Ａ．考えすぎずにどんどん自惚れることだと思います。

Ｑ． 先生自身の今後の漫画家としての目標を教えて下さい。
Ａ．先のことはまだよくわらかないのですが、とりあえず〆切を守りたいと思います。

Ｑ．最後に、投稿者に向けてメッセージをお願いします。
Ａ．まだまだ私も、絵もストーリーも勉強中で、多分満足することはないと思います。一緒に頑張りましょう。